港区浜松町・大門でレンタルオフィスをお手頃価格にて提供!

不動産鑑定評価で半世紀の横須賀不動産鑑定事務所が運営するレンタルオフィス

TEL.03-3861-5299 〒105-0013 東京都港区浜松町1丁目12-8 横須賀第8ビル

家庭菜園

都心の一等地を家庭菜園として無償で使わせて頂く方法

昔から日本人にとって土地を所有することは憧れであり、住宅などは夢のマイホームと呼ばれたりします。
しかし、社会ストックが充実し、少子高齢化が進むと、住宅や土地は徐々に余ってきます。

誰も住まないのであれば、理屈の上では建物を取り壊して、売却する手もあるのですが、ご先祖様が残してくれた大切な土地・建物、そして自らが幼少期を過ごした故郷であるとすれば、簡単に売ってしまうことはできないものです。最近はそんな空家、取り壊し済みの空地をよく見かけます。

 

家庭菜園になる前

こういった空き地や空家は都心に限らず、日本中の住宅街で多く見られます。

これは我が家の近所の空地の写真なのですが、通る度に、違和感を持つものの、他人の土地をどうこうできるものではないと、長年通り過ぎるだけの日々を過ごしておりました。

ただ、「問題があるところにチャンスが眠っている」という思いが強くなり、この状態をなんとかしてみようと思い立ちました。

私は、もともと草花を植えるのが楽しみで、マンションのベランダで草花を育てていました。場所が足りず、空中にぶら下げて植えてみたりと、スペース確保に苦心していました。

思案するうちに、あの土地はいつも雑草が鬱蒼と茂っているのだから、誰も使っていない土地だ!しかも、植物を育てる地力は十分ある!整地すれば家庭菜園としては最高の立地ではないか!と思うようになりました。

また、土地所有者としても、このまま長い間放置していれば、雑草が繁茂して、虫が湧いてしまい近所の迷惑にもなってしまう恐れがあること。また度々ゴミが投げ入れられたり、前面の道路の掃除や、季節毎に雑草を処理するのには多額の費用が掛かることなど、現在の状態に多くの悩みを抱えているのではないだろうか?と。

 

草刈後にはきれいな土地がお目見えしました。

草刈後にはきれいな土地がお目見えしました。

そこで、所有者を公図と登記簿をもとに探し出し、現在の状況を報告し、家庭菜園として土地を無償で「管理」し、「地域に愛される土地」にさせてくださいと提案しました。

この提案は、売り手良し・買い手良し・世間良しの「三方よし」という、近江商人たちの発想をお手本としたものです。

①商売を行うからには売る側が儲からねば意味がありません。

②そのためにはお客さんにも喜んでもらわなければなりません。得をしたと感じてもらわなければなりません。

③地域社会の信頼を勝ち得てこそ商いができるのですから、地域社会の発展や福利の増進に貢献しなければならなりません。

今回は商売ではありませんが、①所有者にも良く、②利用者にも良く、③地域にも良いという「三方良し」の状態をつくり上げることは、合意を得るうえで重要な要素であることには変わりはありません。

私の提案ですと、

①所有者は、通常であれば有償で草刈を依頼しなければならないところを、土地を整地してもらい、継続的に家庭菜園としてきれいな状態を維持してもらうことにより、ゴミの投げ入れの防止にもなり、常に土地の様子を見守ってもらえることや、雑草の処理、前面道路の掃除等の管理をすべて無償で行ってもらえるという利点があります。

②利用させていただく私としても、都心の一等地を無償で借りられる利点があります。もちろん整備された菜園ではありませんので、草刈・開墾には労力はかかりますが、テレビ番組の「ダッシュ村」のように、土地を1から開墾することを憧れとしていた私にとっては、荒地を1から開墾する夢を実現することもできます。日常の維持管理についても、もともと、草花を趣味としている私は、草花を愛でるのが目的ですから、土地をきれいに維持するのは当然のことですし、野菜を植えれば、おいしい収穫もついてきます。

③周辺の住民にとっても、これまで荒れていた土地が、きれいに整地され、花や果実の生長を見守れる家庭菜園となれば、これまでより良い環境となります。また、不動産の管理をさせていただく以上、前面道路の掃除も私が適宜行いますし、取れた野菜を近所におすそ分けしたりしていますので、ご近所の環境や人間関係も良くなっていきます。

 

今や近所のオアシス 狸もたまに出没します。

うちの子は、この畑で遊ぶのを毎日楽しみにしています。蝶々を追いかけたり、イチゴを摘んだり。

今でも、円満に家庭菜園として利用させていただいていますが、この関係が築けているのは、単なる利害の一致のみならず、貸す側と借りる側の人としての信頼関係と、双方の誠意がなければ成り立ち得ない部分があります。また、ビジネスライクに借地契約を結ぶような形式を重んじるのではなく、あくまでも土地所有者の温情により土地を「管理」させてもらいながら楽しんでいるので、所有者が必要となれば、いつでも明け渡すことを確約するなど、土地(故郷)を手放したくないという所有者の気持ちに寄り添うことも必須だと思います。

今回は、懐の深い所有者様に巡り合えたこと。そして、私自身も労を厭わない人間であり、土地を利用させていただく者としての義務を果たす覚悟を伝えることができたことが「三方良し」の合意が得られた最大の要因だと思います。

家庭菜園に憧れる気力・体力・責任感のある方は、このようにして新たな菜園を開拓をしてみてはいかがでしょうか。

東京シナジーオフィスや銀座BAR「縁」でも、このように利用者と運営者が共にメリットを見いだせる環境を整え、成果が世の中にも還元されることを目指しています。